TOP > ARCHIVE − 2007年07月
床ずれ(褥瘡) 皮膚病
床ずれ(褥瘡)床ずれとは長時間の圧迫や摩擦で皮膚の血液の流れが悪く
なり、むくみ、水ぶくれ、ただれ、皮膚の崩れ(潰瘍)など
ができた状態をいいます。栄養や呼吸状態、貧血、糖尿病、
尿や便の汚染、感染、麻痺の有無が経過を左右しますが、
積極的にケアすればかなりの効果が期待できます。
床ずれ原因
長い時間圧迫が加わることがおもな原因です。麻痺がなく
ても骨の突き出したところは筋肉や脂肪組織のクッション
が少なく、床ずれができやすいところです。
ベッドの上げ下げ、寝具交換、着替え、車椅子への移動
のときに生じる摩擦、体のゆがみなども関係します。
糖尿病があると短い時間の圧迫でも床ずれができること
がありますから注意が必要です。
できやすいところ
頭、お尻、腰、膝、かかと、後頭部など骨の突き出たと
ころは床ずれができやすいところです。
床ずれ症状
皮むけ、赤み、ジクジク、水ぶくれがみられます。ひどい
場合は潰瘍(皮膚の崩れ)になることもあります。
体の位置をかえても赤みが取れないところ、むくみ
のあるところは床ずれになり始めたところと考えてください。
スキンケア
普段から皮膚を清潔に保つように心がけていますか?
圧迫や摩擦を避けることはもちろんですが、皮膚を
清潔にすることは床ずれを予防する上でとても大切
なことです。
清潔
・皮膚を蒸れたままにしない。
・おむつはこまめに交換する。
・おむつをする前に一度皮膚を乾かす。
・汗をかきすぎないよう室温と湿度を調節する。
衣類
・素材の柔らかい衣類を着る。
・背中に縫い目がある服を避ける。
・衣類やシーツは糊付けしない。
・ファスナーやチャックが肌に当たらないようにする。
圧迫を避ける
・足にクッションをはさんでかかとを浮かせる。後頭部にも
注意が必要。
・体の位置を2時間おきにかえる。
・背もたれの角度を上げたままにしない(30度以内)
・枕は柔らかくて通気性のよいものにする。
・円座は接触する部分の血液の流れが遮断されるので使用
しない。
・マヒがあるときは体重を分散する体圧分散寝具(エアマット
レスなど)を使う
摩擦を避ける
・移動のときは体を持ち上げて移動する。体を引きずらない。
・車椅子では、膝、坐骨、かかとの床ずれに注意する
自宅でのケア
たとえ家族の方であっても、処置を行う前後に石けんで手を
洗うことを忘れないでください。また処置のたびに新しい
手袋を着用してください。
水ぶくれ、腫れ、膿がみられるとき、嫌なにおいがするとき、痛みを訴えるとき
・感染を起こしている可能性があります。自己判断で消毒
を続けると、かえって悪化させてしまうことがあります。
医師や看護師に相談してください。
入浴
全身状態が許す限り入浴しましょう。
・ラップで床ずれのぶぶんをカバーして入浴する。
・入浴後、ラップをはずして創部をシャワーで軽く洗い
流す(40℃で1分程度)。
・入浴が終わればガーゼを厚めに当てる(かかりつけ医の
指示があればそれに従う。
栄養状態の改善
口から食べられることが何より大切です。例えばプリン、
茶碗蒸し、豆腐、野菜や果物ジュースなど水分やカロリー
がとれて良質のタンパク質、ビタミン、ミネラル、食物
繊維を豊富に含むものがよいでしょう。
しかし、無理に食べさせようとすると下痢や誤嚥をおこす
ことがあります。人によって基礎にある疾患が異なります
ので、かかりつけの医師に相談してください。
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